WEB集客のためにSEOを検討しているけれど、どのようなところで判断してSEO対策業者を選べばいいかわからないという方も多いかと思います。
また、SEOは専門的な用語も多く、施策の内容もあまり理解ができていなくて騙されないか不安という声も良く聞きます。
今回はSEO対策会社の選び方や、選ぶ際のポイントについて解説します。
SEO会社を選ぶ前に
目標と予算を決める
SEO会社を選ぶ前にまずは、SEOに取り組むうえでの目標を明確にしましょう。
SEOの提案を受けるうえで、目標を設定しておかないとただ単純に順位を上げるという点で業者の選定をしてしまいがちです。
どのようなキーワードからどのくらいの流入数を獲得したいというような目標を決めておくことで、SEO会社の提案が論理的であるかを見極めることが出来るようになります。
また、しっかりと目標を設定しておくことで、SEO会社も具体的提案をしやすくなり、より精度の高い施策提案を受けることが出来ます。
また、SEOは施策によってかかる費用感が大きく異なってきます。予算感に合わせて適切な提案をもらえるように、どのくらいの予算を確保できるのかをしっかり決めておきましょう。
SEOについて理解する
SEOを外注する場合でも、ご自身で基本的なWEBの知識や、SEOの基礎はしっかりと理解しておく必要があります。
SEOは日々アップデートされる検索エンジンのアルゴリズムに大きく影響される部分があるため、個人で理解を深めることは難しい面がありますが、SEOの基本となる要素は変わりません。
ここを理解しておかなければ、SEO会社からの提案の良し悪しを判断することが出来ない為、ご自身でもSEOの基礎は勉強しておくことをお勧めします。
基本的なSEOに関する知識はgoogleが公式に提供している、ドキュメントから十分学ぶことが出来ますので、業者を選ぶ前に一度目を通しておくことを推奨します。
社内体制を整える
SEOに取り組むとなると、サイトの修正対応が発生したり、クリエイティブ制作、コンテンツに必要な情報の提供等、部署をまたいで多くの方がプロジェクトに関わることになります。
また、アクセス解析ツールの外部共有等も必要になるケースがほとんどですので、事前に作業や外部への情報共有が必要になる可能性を共有し、社内の体制を整えておくと予期せぬボトルネックが発生する可能性を排除しスムーズにSEOを開始できます。
サイトのテーマを決める
SEOに取り組むうえで重要なことは、そのサイトでどのようなことを伝えていきたいか、テーマを決めることです。
検索エンジンの精度が高まり、よりページの内容を正確に理解するようになってきている為、そのサイトがどのようなテーマを持っており、どのような情報を提供しているのかが非常に重要な要素になっています。
その為、SEO会社に相談をする前にサイトのテーマを明確にしておくことで、SEO会社もより明確の改善提案ができるようになります。
過去の施策を確認する
新たにSEOを取り組むうえで、過去に行った施策についても改めて見直しておくことを推奨します。
中には以前にもSEO対策を業者に依頼していたというケースもあるでしょう。
その場合、どのような施策を行っていたかをSEO対策会社に共有することで、新たな課題が見えてくることもあります。
場合によっては、過去にスパム紛いのSEO対策を行っておりマイナスの影響を受けているケースもありますので、事前に共有することが出来れば、どのような施策が必要になるかがすぐにわかります。
SEO会社を選ぶポイント
それでは、実際にSEO対策会社を選ぶうえで、特に見るべきポイントを紹介していきます。
ヒアリングを実施してくれるか
SEOに取り組むうえで、ヒアリングは非常に重要です。
ヒアリングを通して、そのサイトで達成したい目標は何なのか、売りたい商品・サービスは何なのか、その為にどのような施策が必要なのかを検討していきます。
ヒアリングが不十分だと流入は増えたけど、そのサイトで達成したいことに関しては成果が出ないという結果になる可能性があります。
また、中にはサイトのURLの確認だけで、ろくにヒアリングの無いままあまり意味のないキーワードで順位が上がったら料金を請求してくるという業者もあります。
必ず、見積もりの前にしっかりとしたヒアリングを兼ねた打ち合わせをしてくれるのか確認しましょう。
専門的な用語を噛み砕いて説明してくれるか
SEOには、聞き馴染みのない専門用語も多く、このこともSEOが難しいと感じてしまう要因の一つとなっています。
SEO対策会社との打ち合わせの際に、専門的用語も多く出てくると思いますが、一つ一つ丁寧に説明を求めるようにしましょう。
小難しい単語でまくし立ててくるだけで、実際の施策についての説明がない営業マンは注意が必要です。
具体的な施策範囲と費用を説明してくれるか
一口にSEOといっても、その施策内容は様々です。
SEO施策を大きくカテゴライズすると以下のようなものがあります。
- 内部SEO
- コンテンツSEO
- 外部SEO
現在のSEO対策で代表的な施策が、内部SEOとコンテンツSEOです。
この中でも内部SEOに関しては、基本的なものからSEO会社の独自のノウハウが含まれるものまでさまざまですので、どのような調査や施策が必要になり、それにどのくらいの工数がかかるのかをしっかりと説明してくれるかを確認しましょう。
内部SEOの基本的な施策ポイントは以下のようなものがあります。
- titleタグの最適化
- meta descriptionの最適化
- URLの正規化
- ページ内リンクの修正
- サイト構造の最適化
- ページの読み込み速度の改善
WEBマーケティング全般のサービス提供があるか
SEOはWEBマーケティング施策の中の一つにすぎません。
その為、SEO対策しかしていない業者よりも、WEBマーケティング全般のサービスメニューを持っている会社の方が、よりマーケティングにおいて効果の高い施策を提案してくれる可能性が高くなります。
例えば、SEO施策によって流入数が増加しても直帰率が高かったりお問い合わせに繋がっていない場合は、導線設計の見直しやLPOといった施策が必要になります。
また、広告の出稿状況や成果状況によってSEOで狙っていくキーワードを選んだり、メールマガジン等、リードジェネレーションを意識したコンテンツ企画等SEOの視点だけでなく、WEBマーケティング全体での施策提案を行ってくれるでしょう。
他にもWEB制作も行っているかも重要です。
SEO施策の中には、サイト内部の構造を大きく変える提案や、新たにクリエイティブ制作が必要となるケースも少なくはありません。
SEOコンサルのみ行っている企業の場合、提案された施策を実行しようとしても別途制作会社に見積もりを取る必要が出てくることもあり、工数だけでなく費用も嵩みます。
制作も可能なSEO会社であれば、施策の実装まで対応してくれるケースもあるため、打ち合わせの際にはこのあたりも確認しておくといいでしょう。
実績はあるか
当然ではありますが、SEOにおいて実績があるかも確認する必要はあります。
外部リンク販売等を中心に行っているSEO業者の場合「○○」キーワードで上位表示されている等の、特定の順位だけを事例として出しているところもありますが、流入数やコンバージョン数、離脱率等自社サイトがどの指標をKPIとしてるかで、実績の確認をするといいでしょう。
特に、自社の業界で実績を持っているかは参考になる為確認してみるといいでしょう。
他にも、SEOにおいて特にシビアなYMYL領域の事例等も確認できると、実力を持っているかの判断基準の一つになるでしょう。
弊社の事例
SEO会社自身がマーケティング施策を行っているか
そのSEO会社自身がコンテンツSEOに取り組んでいるか見てみるのもいいでしょう。
特にBtoB企業の場合はSEO対策会社自身がどのようにリードを獲得してるか見てみることで、実際にどのような施策提案をしてくれるかのイメージが付きやすくなるかもしれません。
googleが推奨するSEO業者を選ぶポイント
SEO業者の選び方については、googleも公式にドキュメントを公開しています。
内容としては以下のようなことを推奨しています。
1 SEO 業者が提案する変更の実装を真剣に検討する
当然ですが、SEOは改善提案を受けるだけではSEOの効果は出てきません。
提案を受けたSEO施策を実施することで初めて効果が出てきます。
施策の中にはサイトに大規模な変更が必要なこともあります。
このような提案を受けても実際にコストをかけて実装が出来ないということが想定されるのであれば、SEO業者を選ぶ必要がないとコメントしています。
2SEO 業者の候補と面談する。
GoogleはSEO業者との面談の際に下記のような質問をすることを推奨しています。
- 過去の作業のサンプルと成功事例をいくつか紹介してもらえるか。
- ウェブマスター向けガイドラインに従っているか。
- どのような結果が期待されるかと、その日程、成果を測定する方法。
- 同業種での実績。
- 最も重視している SEO 技術。
- 創業年数。
- 連絡方法。
など
その他にも、項目がありますのでSEOを検討するのであれば一度は目を通しておくといいでしょう。
SEOを検討するタイミング
上記の公式ドキュメント内では、SEOに取り組むうえで適切なタイミングに関しても言及しています。
ベストなタイミングとしては、なるべく早く、新規サイトを立ち上げる段階や、リニューアルを検討する段階としています。
既にあるサイトに対してSEOを行うことももちろん可能ですが、大幅な変更を加える場合、サイトの仕様などを考慮する必要があり、想像以上のコストがかかる場合があります。
その為、新規サイトの立ち上げ前や、リニューアルの前にSEO業者に依頼することで、サイトの構造や仕様を決める段階でSEOを考慮したものにできる為、最初からSEO面で優れたサイト作成することが出来きます。
SEOを業者に依頼する際の注意点
業者まかせにしない
冒頭でも触れましたが、SEOに取り組むうえで業者に依頼するからといって、まかせっきりにすることは絶対にNGです。
SEO施策内容をあまり理解しないうえで業者を選択してしまうと悪徳業者と契約してしまう可能性があるということはもちろんですが、SEOの効果を最大化するという意味でもSEO会社と協力して取り組むことが重要です。
相見積もりをする
SEO会社によって、施策内容や見積もりは様々ですので、複数の業者に見積もりを依頼し、施策内容や費用で比較検討することを推奨します。
自社のサービスにあっている提案はどこかの判断はもちろんですが、外部リンク販売のようなガイドライン違反業者ではないか、契約期間は適切かなどといったころも確認しましょう。
SEOは施策を行ってすぐに成果が出るものではないので、単月契約は少なく、半年~1年毎に契約更新といったケースが多いです。
契約期間が2年以上等、あまりに長い場合は注意しましょう。
価格だけで判断しない
価格が高すぎるのも考え物ですが、あまりに安い場合も注意が必要です。
本来SEOには、アクセス解析やサイトの調査、検索エンジンの傾向のチェック、コンテンツの企画、コンテンツの作成など多くの人員と時間を要します。
その為、価格があまりに安い場合はほとんど何もできません。
安かろう悪かろうにならないように、コスト削減したい等といった理由でSEO業者を選ばないようにしましょう。
成果を確約していないか
検索エンジンのアルゴリズムは公表されているものではありません。
その為、SEOには明確な答えがなく難しいのです。
このような検索エンジンを相手にした施策であるSEOに関しては、本来成果を確約することはできません。
「すぐに必ず成果が出る」のようにアプローチをしてくる営業マンには気を付けた方がいいでしょう。
時間のかかる施策であることや、SEOに取り組むうえでのリスクに関してもしっかりと説明してくれる業者の方が信頼性は高いといえるでしょう。
リンクの売買をおこなっていないか
ひと昔のSEOは外部リンク施策が大半を占めていましたが、現在ではこのようなブラックハットSEOを提供している業者は少なくなっています。
しかし、中には依然として外部リンクによるSEOサービスを提供している業者もいますので、注意が必要です。
外部リンクによるSEOで仮に順位が上がっても、googleから手動対策を受けて大きく順位を落としてしまうリスクは常に付きまといます。
SEO業者を選ぶ際には必ず、ウェブマスター向けガイドラインを遵守した施策を行うかを確認しましょう。
まとめ
SEOは専門的な要素が多く、業者を選ぶだけでもある程度の知識が要求されますが、基本的には自社サービスについてどのくらい理解をしてくれるのか、SEOの施策内容について詳細に説明してくれるのか等、しっかりと事前に丁寧な打ち合わせを行ってくれるのかで選ぶといいでしょう。
また、googleも公式に選び方についてドキュメントも出しているので、読んでおくことをお勧めします。
自社のサイトの課題に対してどのような施策提案をしてくれるのかを複数の業者に見積もりをとって比較検討してみてください。