ブライダル業界にSEOが効果的な理由
顧客の年齢層が若い
披露宴・披露パーティー、親族中心の食事会といったウェディングパーティーの実施状況を見ると、20~30代の割合が多くなっています。
20~30代というのは、特にWebを積極的に使う年齢層です。
つまり、ブライダル業界の顧客というのは、Web経由での情報取集が中心と言えます。
そうなると、自社サイトは顧客との重要な接点になるので、SEO対策を行い、上位表示できれば、より集客UPにつなげることができるのです。
ユーザーのニーズがつかみやすい
たとえば「結婚式 費用」というキーワードで調べたユーザーは結婚式を挙げる際にかかるおおよその費用を知りたいということが推測できます。
他にも「結婚式場 選び方」というキーワードであれば、後悔しないためには、見学の際に式場の何をチェックすべきなのか、どういう基準で選ぶべきなのかを知りたい、ということがわかります。
このように、ブライダル業界は比較的ユーザーのニーズをつかみやすい傾向にあるので、ユーザーのニーズを満たした質の良いコンテンツを作成することで、サイトへの集客が望めるのです。
SEO対策の種類
内部対策
内部対策は、内部リンクの設置、タグの最適化、パンくずリストの設置などを行い、自社サイトの土台作りとインフラ整備を行うものです。
内部対策を行うことで、Googleにコンテンツの内容を適切に伝えることができるだけでなく、ユーザビリティの向上にもつながります。
コンテンツSEO
コンテンツSEOというのは、自然検索からの集客を増やすための施策で、ユーザーのニーズにあった質の良いコンテンツを制作、発信するものです。
外部対策
外部対策というのは、簡単に言うと外部から評価してもらうための施策で、代表的なものには「被リンクの獲得」があります。
Googleは、ユーザーに有益な情報を提供したいと考えているので、外部から推奨されているようなページやサイトに対して評価してくれる傾向にあるのです。
以前はペイドリンクや、リンクプログラム、被リンク目的の質の低いサテライトサイトなどによって獲得した人工リンクであってもサイトの上位表示が可能でした。
しかし、Googleが行った「ペンギンアップデート」によって、そうした人工リンクを集めているサイトの評価は落ちるようになり、現在、人工リンクではSEO効果は得られなくなっています。
純粋に外部から評価され、外部のサイトで自社サイトのリンクを貼ってもらうのはなかなか難しいのですが、ペイドリンクや、リンクプログラムなどで被リンクを集めるのはNGなので、質の良いコンテンツを作成するということを意識しましょう。
ブライダル業界が行うべきSEO対策のポイント
マーケティングを成功させるためには、先ほど紹介した内部対策、コンテンツSEO、外部対策をバランスよく行うことが大切ですが、外部対策においても質の良いコンテンツ制作が重要になってくるので、ここでは主にコンテンツSEOと内部対策のポイントについてご紹介します。
コンテンツSEO
ポイント1:よくある質問ページを用意する
結婚式のような一生に一度しか行わないようなものの場合、十分な知識を持っているユーザーはかなり少ないです。
そのため、結婚式にはだいたいどれくらいの費用がかかるのか、ゲストはどのくらい呼ぶべきなのか、そもそも何から始めたら良いのか、といった疑問を解消すべく、多くのユーザーは情報収集から始まります。
ここで役立つのが、よくある質問ページ(FAQページ)です。
過去に顧客からあった質問や問合せが多かった疑問への回答を掲載したコンテンツを作ることで、ユーザーの疑問や悩みを解消することができます。
また、実際にあった質問および回答だけでなく、ユーザーがよく検索するであろうキーワードから逆算して質問と回答を作成し、コンテンツに盛り込むのも効果的です。
ポイント2:強みや他会場との違いは別コンテンツとして用意する
他の会場にはない特徴や自社のこだわりなどがある場合は、それぞれ別のコンテンツとして作成することをおすすめします。
料理のコンテンツ、衣装のコンテンツ、会場のコンセプトのコンテンツと分けることで、コンテンツを強調できるので、ユーザーの目にしっかり留まります。
また、基本的にSEOは1ページにつき対策するトピックは1つにすることが理想です。
「結婚式場 料理」「結婚式 ナイトウェディング」「結婚式場 ドレス レンタル」など対策したいトピックが複数ある場合は、個別にコンテンツを作り、それぞれ対策したほうがテーマがぶれず、上位を狙いやすくなります。
ポイント3:スタッフブログを作る
結婚式場サイトの場合、大手の結婚情報サイトに比べると、情報量やページ数で劣ってしまう傾向にあります。
そこで、スタッフブログのようなコンテンツを作ることで、サイト全体の情報量やページ数を増やすことができます。
ページ数が多いサイトの方が、よりユーザーに有益な情報をもたらすとされ、検索エンジンから評価される可能性が高くなります。
他にも、スタッフブログには以下のようなメリットがあります。
・式場で撮影したオリジナルの写真を使用することで、ユーザーが会場の雰囲気などをつかみやすくなる
・内部リンクを設置しやすくなる
・更新頻度が自然と上がる
情報型コンテンツと違って、ブログであれば運用者側も気軽に書けるというのも、一つのメリットと言えます。
ポイント4:コンテンツは重複しないように注意する
コンテンツを増やすことに集中していると陥りやすいのが、重複コンテンツです。
サイト内にまったく同じもしくは似通った内容のコンテンツが複数存在してしまうと、被リンク評価が分散してしまうおそれがあります。
さらに、外部サイトと同じ内容のコンテンツがあると、コピーコンテンツとみなされ、ペナルティの対象となってしまうので、ページやサイトの評価落ちてしまうことがありますので、注意してください。
内部対策
ポイント1:タイトルタグやメタディスクリプションにキーワードを入れる
タイトルタグは、サイトの名前やページタイトルを記述するHTMLタグです(画像の赤枠部分)。
もう一つのメタディスクリプションは、ページの概要をHTMLタグで記述したものです(画像の青枠部分)。
このタイトルタグやメタディスクリプションに対策キーワードを含めることで、検索エンジンにコンテンツの内容を正しく伝えることができます。
ポイント2:関連コンテンツへのリンク
サイトを運営していく上で必須となるのが、内部リンクの設置です。
内部リンクは、自社サイト内のページ同士をつなげるためのリンクです。
内部リンクを適切に設置することで、クローラーがサイト内を巡回しやすく、さらにユーザーがサイトの情報を網羅しやすくなります。
しかし、闇雲に内部リンクを設置したり、閲覧しているページとまったく関連がないページのリンクを設置したりしてもあまり意味はなく、むしろ逆効果になります。
ユーザーにもクローラーにも効率的にサイト内を回遊してもらうためには、おすすめプランについて記載しているスタッフブログのページにプラン紹介ページのリンクを貼るなど関連性の高いページのリンクを設置するようにしましょう。
ポイント3:グローバルナビゲーションの設置
グローバルナビゲーションとは、サイトの全ページに共通して表示されるメニューです(画像の青枠部分)。
このグローバルナビゲーションがあることで、ユーザーがサイトの概要を把握しやすくなるだけではなく、欲しい情報を素早く見つけることができるようになります。
グローバルナビゲーションはユーザビリティの向上にもつながるわけですが、他にも検索エンジンに対して重要なコンテンツが何かを伝える役割もあります。
ポイント4:モバイルフレンドリーなサイトにする
モバイルフレンドリーなサイトというのは、モバイル端末からでも閲覧しやすいサイトという意味です。
今やスマートフォンでのWeb閲覧が当たり前になってきているので、パソコンだけでなく、スマートフォンでも閲覧しやすいようなサイトにしなければいけません。
具体的には、コンテンツを端末の画面幅に収める、テキストをモバイルでも読みやすいサイズにする、タップしやすいボタンやバナーにするなどの対策が必要です。
ブライダル業界はローカルSEOも重要
ローカルSEOというのは、特定の地域にもとづいた検索結果で上位表示できるように最適化することを指します。
ブライダル業界は特に地域の影響を強く受けるので、「表参道 結婚式場」のように地域キーワードで上位表示することができれば、表参道付近で結婚式場を探しているユーザーに認知してもらうことができます。
結婚式場サイトは「エリア名 結婚式場」「エリア名 結婚式」といった地域キーワードは確実におさえておきましょう。
まとめ
ブライダル業界の顧客はWebを積極的に使う20~30代が中心です。
そのため、より集客を行いたいのであれば、運営している結婚式場サイトへのSEO対策は必須と言えます。
多くのキーワードは大手の結婚情報サイトが上位を占めているため、SEOを行っても意味がないと思うかもしれませんが、何も対策をしない場合と、FAQページを作ったり、スタッフブログを書いてみたり、式場の強みを別コンテンツとして用意したりした場合では、サイトへの集客率は確実に変わってきます。
SEOは結果が出るまでに時間がかかるので、ユーザーのニーズを満たした質の良いコンテンツ制作、内部対策によるサイトのインフラ整備などをコツコツ行っていきましょう。